不動産屋を通さずに売買できるか?

先日、マンションの売却をお考えの方の事前相談会がありました。

売却でも購入でもそうですが、お客様が知りたい事や不安な事はだいたい同じです。

この日も

・自分のマンションはいくら位で売れそうか?

・売るとしたら、どんな流れで進んで行くのか?

・諸費用はいくら位かかるのか?

そんな質問があり、いつものように回答していました。

 

そのうち、そろそろ終了というタイミングで奥様が

少し申し訳なさそうに聞いてきました。

奥様 「どんな質問をしても大丈夫ですか?」

私   「頭の中を整理したり、不安を解消することが相談会の目的ですから
         何でも大丈夫ですよ」

奥様  「あの~、不動産屋さんを前にして言いづらいのですが
         マンションを売るのに不動産屋さんを通さないといけないのですか?」

その後で分かったのですが、どうも知り合いでそのマンションを

買いたい人が決まっているようで、仲介手数料を節約するためにも

直接売り買いしたいのが質問の意図だったのです。

実はこういう質問は過去に何度かされたことがあります。

 

そこで、次のようなことを回答しました。

不動産屋を通さずに不動産を売り買いすること自体は全く問題ないです。

ただし、買う人が住宅ローンを組んで買う場合には、一般の銀行では

借り入れが難しいです。申し込みの提出物の中に、不動産業者が作成する

「売買契約書」と「重要事項説明書」が必須だからです。

 

それから、ちなみに我々不動産仲介業者の主な仕事を並べると

1.権利関係の調査

2.法規制等の調査

3.価格の妥当性の判断

4.取引相手を見つける

5.取引条件を決める

6.トラブルや損害が発生した場合の解決

このお客様の場合は確かに4.はクリアしていますが

その他の事を自分達で本当に行えるのか?ということだと思います。

 

我々不動産業者を 『物件紹介所』のように考え、取引相手を見つけるのが主な仕事

だと勘違いされることが多いのですが、我々はむしろそれ以外の仕事の方が

重要なのです(一般の人がなかなか出来ない事だからこそ・・)

だから免許制かつ登録制になっていますし、仲介手数料という決して安くない報酬を

もらっているのです。

最近のネット上では「新築仲介手数料無料」の文字が躍っているので(これには当然カラクリがあります)

余計勘違いされているようにも思えます。

話を戻して、

「それらのリスクを覚悟の上であれば、当事者間取引でも全然問題はない」というのが回答です。

親子や兄弟間等の関係だったら良いかも知れませんが、他人の場合にはちょっとリスクが

大きいのではないでしょうか?

 

 

 

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